住居さがしのご相談
ストレスのない住まいは人生の質を高めてくれます。
通勤、買い物、子育て、教育、資金などそれぞれの要素を勘案して大まかに居住範囲を決めましょう。
住居を探していく過程で、色々と気づいていくはずです。最初は気づかなかった新しい視点、条件を緩めてもよい点などです。
中古戸建てを買う
野並不動産では、中古戸建て物件購入を推奨しています。
安い!残存価値高い
理由は、新築の戸建てより圧倒的に安いこと。マンションは共同生活です。築浅ならタイミングよく売り抜けることも可能ですが、人口減少、建築資材高騰の折、修繕積立金が不足にでもなれば、家族構成も年齢層もまちまちな人の意見を合わせるのは大変です。
木造住宅の耐用年数は22年。これは、減価償却のための法的な年数で、実際は50年、60年と使用可能です。たとえ建物が朽ちても土地という資産価値が残ります。
物件を探す
物件探しのコツは、ネットを毎日見ることです。
中古戸建てはWebで探す
中古戸建ては、Webで探します。赤色のサイト、緑色のサイト、オレンジ色のサイトなど様々なサイトがあります。たとえば、赤色の◯○◯ホームでも、「地域から探す」「地図から探す」などいろいろな検索方法を試してみましょう。探し方によって出てきたり、出なかったりする物件があるからです。
Webサイトは、日課のように探しましょう。可能なら、昼休みなども目を通しましょう。昼休みなら、午前中に業者がアップした物件をいち早く見られること。気になる物件があったらすぐに掲載業者に電話して、見学の予約がとれることです。
穴場サイト
毎日見ていると、相場感を養うこともできます。「これは!よい物件!」とすぐに気付くこともできるようになります。 穴場は、◯◯◯ジャパンというサイトです。これは、不動産業者向けのREINSの情報が少し経ってから反映されますので、地元の不動産屋が掲載したレア物件に出会えることもあります。それから、中小の不動産屋のサイトで探するのもお勧めします。赤色や緑色のサイトには、掲載されていない物件に出会うこともあります。
とにかく毎日探す
物件探しは、毎日毎日、ねばって、3ヶ月以上は続けてください。半年、1年続けるとよい物件に出会えます。
弊社でも、物件探しのお手伝いができますが、やはりご自分で、ご家族で気に入った物件を探すのが一番です。相場感がわかっていますから、あとあとまで、住んでからも納得できます。家族で「この家にしてよかったね」と、絆を深め合うことができます。一生懸命に家を探すプロセスが夢を育み、幸せを生むんですね。
借り入れ
住宅ローンは早めに相談
物件探しと平行して、購入資金の借り入れを算段しましょう。まずは、銀行の住宅ローンセンターなどに電話をかけて相談の予約をとります。予約の時に「購入不動産は決まっていないが、中古戸建てを探している」旨を告げ、来店時の持ち物を聞きましょう。
給与所得者なら、給与振込銀行がよいと思いますが、他行の住宅ローンセンターを覗いてみてもいいと思います。住宅ローンは仮審査が通るまでに1ヶ月~2ヶ月位日数がかかるので、とにかく時間がかかります。その間、売り主さんを待たせてしまうことになるので、金利の多寡も気になりますが、仕事の早い銀行を選びたいものです。 中小企業にお勤めなら社長さんに頼み込んで、出入りの銀行を紹介してもらうのも手です。
金利は固定で
変動金利は、安くてお得に感じますが金利が変動するためライフプラン作成が困難です。将来の資金計画が立てやすい固定金利を選択しましょう。特約がある場合は、特約期間をできるだけ長く設定て下さい。
一般に土地と建物を併せた購入額は、年収(額面)の7倍程度までと考えます。年収300万円なら2100万円が上限です。ただし、建物が古く担保価値がない場合は、7倍まで借入額を見込めないことがあります。銀行のローンセンターで、借り入れ条件を確認しておきましょう。
良い物件が見つかったら
良い物件は、あっという間に売れてしまいます。
すぐ!電話する!
とにかく、すぐに販売元の不動産屋に見学依頼の電話をします。メールでは、ダメです。必ず電話で見学日時の予約をとります。よい物件、お買い得な物件はすぐに売れてしまいます。1分1秒を争います。
一番手になる!
販売元の不動産屋に連絡する時の内容です。
 1.住所・氏名を名乗る。電話番号を伝える。
 2.◯◯町◯丁目◯番地の不動産物件をネットで拝見させていただきました。ぜひ見学させていただきたいので、見学の日程を調整させて下さい。
 3.日程が決まったら・・・>この物件にすでに見学や買い付けの申込みをされている方はいらっしゃいますか。
・・・>すでに見学や申込みがあったら。
 予約した日程で見学すると、2番手になってしまいますか?
 見学日程を早くすると、1番手になれますか。
とにかく、1番手になってください。物件はひとつしかありませんから。
物件をチェックする
物件チェックは、見学申込みの後でかまいません。
気になる物件は見学を
不動産の情報に慣れていない頃なら、ゆっくり時間をかけて物件をチェックしてください。やがて物件チェックが慣れて、良い物件と勘が働くようになったら、見学申込みを優先して下さい。ネットの情報と実際見学するのでは、思いの外印象が異なるものです。
印象としては、物件写真が貧相でも、実物が以外に良い場合が多いです。物件写真は不動産会社の担当者が撮っていますから、実際はとてもよい物件だったということが起こり得るのです。
見学前に、どうしても許容できない事項に当たったら、できるだけ早く見学をキャンセルしましょう。不動産屋に待ちぼうけを食らわせてはいけません。気になる地域の物件は、同じ不動産屋が関わっていることがあるからです。不動産屋とは、誠実に対応しましょう。不動産仲介業者として、不動産を探しているあなたの味方になってくれる可能性もあるのですから。
チェック方法
まずはGoogleMapで
通勤経路や買い物はGoogleMapで調べます。通勤経路の距離を測ったり、印刷するには国土地理院の地図を利用することもできます。スーパーなどはGoogleMapで、「スーパー」などと入力すると周辺の施設を知ることができます。写真も出てくるので生活をイメージしやすいです。すべての施設が表示されるとは限らないので、ごく近隣は地図を拡大して見てみましょう。
GoogleEarthで地形や近隣もチェックしておきましょう。
防災
東海・東南海地震の津波被害を避けるためには、標高が5m以上あれば安心です。標高を調べるには、Webで「標高地図」を検索し、当該不動産を国土地理院の地図の中心十字に合わせると、左下に標高がでます。
標高が高くても、地形が低地や谷にあたれば、水害の危険があります。各自治体が発行しているハザードマップ(防災マップ)で確認します。その他の災害の情報は、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」からチェックできます。丘陵地などで隣地との地盤の高さが違う場合、造成が盛土か切土かがわかればチェックしておきましょう。一般に盛土は地盤が弱いのですが、杭のある工法で家が建っていれば安心です。
子育て、教育
学区は、自治体のホームページから調べます。例えば名古屋市なら、名古屋市のホームページから「学区」を検索して、PDFのリストから情報を得ます。 国土交通省の「不動産情報ライブラリ」から、周辺施設情報として学区や学校、公共施設、医療機関などを調べることができます。
音や振動など
都会では、工場や各種施設、道路や鉄道など音や振動が発生する地域があります。特に夜間の騒音、振動は耐え難いものです。各自治体の用途地域マップで住宅地か、商業地か、工業地かを大まかに知ることができます。
住宅地だと思って安心していたら、通勤時の「抜け道」となっていたなどということもあります。主要な道路は、国土交通省の「一般交通量調査結果WEBツール」で調べることができますが、他の道路は交通量がわかりません。GoogleMapなどで、抜け道になりそうな可能性はないか調べるとともに、平日の朝や夕方の通勤時間帯に現地を訪れてみるしかありません。
治安
ネットで調べると、犯罪などの治安情報を探し出すことができますが、人口の多い都市部に集中するのはごく当然なので、あまりあてになりません。
不動産屋でもある程度の情報は持っていますが、口コミが一番かもしれません。
適正価格を知る
一般財団法人資産評価システム研究センターの「全国地価マップ」を見ると、路線価が表示されます。路線価とは、1㎡あたりの標準的な土地の価格で、固定資産税などの基礎となります。過去の不動産取引情報は「REINS Market Information」のサイトから参照できます。
物件見学
物件見学に行ったら
不動産業者との約束時間の30分位前に行って、周囲の環境を確認しましょう。隣地が売りに出たら「どんな人が来るんだろう」と気になりますよねぇ。近隣の方には「こんにちは、この家を買おうと思っているんんです。」と声をかけて、反応を見てみましょう。笑顔で「そうですか。この地域は住みやすいですよ」って言ってくれたらOKです。
近隣のお宅が、玄関周りがごちゃごちゃしていたり、変な自動車が停まっていたり、楽器の音がしたり、吠える犬がいたりとか、周囲を見るだけでなく、気配を感じ取ることが大切です。 風上が運動場や公園の場合、砂や落ち葉が舞い込むこともありますが、よい自然環境と捉える考えもあります。
家の中では、一通り設備を見たら、可能なら床下を覗いてみることをお勧めします。懐中電灯を持参してください。床下は案外きれいです。床下を見ておくと、「なるほど、こういうところに家が立っているんだな」とイメージがしやすくなります。事前に勉強できるのなら、基礎の種類と特徴、上下水の配管の種類と特徴、屋根や外壁の種類などを知っておくと、今後どの程度のメンテナンスが必要になるかがわかります。
最終確認
一通り見学して、物件を気に入ったら不動産業者に次の事を聞きましょう。
「とてもよい物件で大変気に入りました。ぜひ前向きに話をすすめたいので、いくつか質問させて下さい。」
1. すでに買付申込みをした人はいるか。すぐ買付申込みをすれば1番手になれるか。
2. 既知の瑕疵はあるか。どのようなものか。
3. 売り手との価格交渉は可能か。
(最初は少々思い切った値引き価格を提示してみましょう。瑕疵があれば程度に応じ値引き交渉も可能です。ただし、周辺相場より十分安く、買付申込者が多い場合は値引きが難しいこともあります。)
4. 接道している道路幅は何メートルか。敷地との接道面は何メートルか。
(4m以上の幅の道路に2m以上敷地が接していなければ、再建築することができません。)
5.隣地との境界杭はあるか。塀やフェンスはどちらの所有か。屋根や電線の引き込みなど空中部分、水道管など地下の埋設物で隣地へ越境しているものはないか。
6. 接道している道路の自動車交通量はどの程度か。抜け道ではないか。
(すでにわかっていることは聞く必要はありません。)
買付申込
さあ!これで、中古戸建て不動産を買う準備ができました。
買付申込書を記入して、売り主からの返答を待ちましょう。