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国は引き取ってくれません
”わたし”が決める実家の未来

 実家の相続放棄、ちょっと待って!
「うちは田舎だし、誰も住まないから、相続放棄すれば国がなんとかしてくれるでしょ」 そんな声を、最近よく耳にします。
でも、それは本当に“なんとかなる”のでしょうか?
実は今、「実家の相続放棄」が問題になっています。


「相続土地国庫帰属制度」は万能ではない

「相続土地国庫帰属制度」の難しさ
不要な土地を国に引き渡せる制度として注目されましたが、実際には厳しい条件があります。
・対象:相続・遺贈の土地のみ
・建物のある土地や境界未確定地はNG
・管理費用のかかる土地は拒否されるケースも
・審査に数ヶ月、21万4千円以上の手数料が必要

手間も費用も時間もかかる「相続土地国庫帰属制度」。
相続した土地が、該当するかどうかは狭き門なのです。

「相続放棄」しても管理責任は残る
国の制度が使えないのなら、使えない不動産は「相続放棄」すればいいんじゃないの?と思われるかもしれません。
・相続放棄=被相続人の財産全てを放棄すること
・土地だけの相続放棄はできず、期間も3ヶ月と短め
・他の相続人との関係悪化にも発展しかねない

相続放棄が認められても、次の所有者が決まるまでは管理責任(保存義務)を負い続けます。
つまり、「所有地でもないのに管理責任を負う」状態ともなりうるのです。


空き家になる前が、売り時

相続診断士の見解によると・・・
実家が空き家になる前、親が元気なうちに相談することが最も重要」だといいます。
なぜなら――
• 親が存命なら、売却や贈与など選択肢が広がる
• 相続人の間で意見が分かれやすく、感情的な対立も
• 空き家になってからでは、価値が下がり、買い手もつきにくい

特に女性は、親の介護や実家の管理を担うことが多く、
「気づいたら自分が背負っていた」というケースも少なくありません。


相続放棄の前に、確認すべき3つのポイント

①本当に放棄できるか?
→放棄には家庭裁判所の手続きが必要。放棄後も管理責任が残るケースも。
②土地の価値は?
→不動産会社に査定を依頼。売却可能なら、放棄よりも有利な選択に。
③親との話し合いは済んでいるか?
→「まだ元気だから」と先延ばしにせず、今こそ対話を。

実家は“思い出”だけじゃない。“責任”もある
あなたの実家は、あなたの人生の一部。
でも、それが“負の遺産”になるか、“価値ある資産”になるかは、
今のあなたの選択にかかっています。
「空き家になる前が、売り時」
「親が元気なうちが、相談時」
この2つの視点を持つだけで、未来は大きく変わります。

実家の相続など不動産に関するご心配について
「相続診断士」による相談を受け付けています。
まずはお電話にて、ご相談日のご希望をお知らせください。

女性代表の不動産会社だからこそできる、安心のサポート
 「相続のこと、気軽に聞ける人が居なくて困っている」
 「親を説得できる知識がない」

そんな不安に寄り添えるのが、女性目線の不動産会社です。
 • 丁寧なヒアリングで、生活背景まで考慮した提案
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 • 「感情面+実務面」の両方に配慮した支援

「話しやすい」「わかってくれる」という安心感を感じて頂けます。
ご連絡はこちら
野並不動産 仁村 TEL:052-888-9554
メールは「お問い合わせ」よりお願いします。
【不動産豆知識について】
 この記事は、2025年9月時点の宅地建物取引業法及び景品表示法などに基づき社内管理体制並びに社外監修等を経て掲載しておりますが、理解促進のため原則のみを記載した部分がございます。
 実際に不動産の取引等を行う場合は、個別ケースにより適用が異なる場合がございますので、弊社にお問い合わせ頂くか、税理士等の専門家を介して頂ますようお願い申し上げます。